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Ice Crystal Glassができるまで
アイスクリスタルグラス
Ice Crystal Glassは、膠(にかわ)という天然の接着剤の性質を活かしてガラスの表面をごくわずかに剥ぎ取り、独特な模様を表現します。その過程を簡単にご説明します。
まず、素材となるグラスにサンドブラスト技法で吹き付け、グラス表面を彫ります。二層になった被せ硝子を素材に使用するときは、この段階で外側の色ガラスをどのように残すか、色の模様が決まります。
次に膠をグラスに塗っていきます。膠は天然素材のため鮮度も出来に関係します。濃さによっても うまく作用しなくなってしまうため、膠の扱いだけでも試行錯誤の繰り返しでした。
膠は乾燥によって固くなり縮みます。その過程でガラスの表面が薄く剥ぎ取られるのですが、どのように乾燥させるか、どの程度の乾燥度が必要なのかは、何度も失敗するなかで学ぶしかありません。
また、自然の力を利用するため、湿度・温度の調節に季節も関係してきます。
この過程において、ワタベは独自の技術を確立し、安定した生産が可能となりました。
最適な環境で乾燥させたグラスは、写真のように全体的に膠がめくれてきます。小さく細かく剥がれたり、大きな面で剥がれたり様々です。
一度の膠では剝がし残りが多くあるため、完成までに「膠塗布→乾燥→確認作業」を納得できるまで何度も繰り返します。
きれいに模様が彫刻されたあと、最後の工程として、口部分を研磨します。これは、膠によって口部分も剥がされてしまうので、欠けたようになってしまうためです。
破損ではないので、ワタベではすべてチェックし、しっかりと研磨しますので安心してご使用いただけます。





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